最近ではさまざまな癌と内臓脂肪との関連が指摘されているが、大腸癌についても、内臓脂肪量との相関が明らかになった。東京大学消化器内科の磯村好洋氏が、第16回日本消化器関連学会週間で発表した。

 対象は、2003年12月から2008年3月までにスクリーニング検査目的で腹部CTおよび下部消化管内視鏡検査を行った206人(男性153人、女性53人、平均年齢66.7歳、平均BMI22.3kg/m2)。腹部CT画像を基に内臓脂肪面積、腹囲の測定を行い、こうした背景ごとの大腸ポリープの有病率を調べた。

 その結果、内臓脂肪の面積が30cm2未満では有病率が約3割だったのに対し、60cm2以上90cm2未満では5割を超え、その後も内臓脂肪面積の増加とともに増加する傾向を示した。150cm2以上では、有病率は7割を超えた。また、腹囲についても70cm未満では有病率が約3割にとどまったが、70cm以上では約5割に増加し、90cm以上では7割を超えた。

 磯村氏は「BMIと大腸ポリープとの相関は、内臓脂肪面積や腹囲よりも弱かった。内臓脂肪型肥満が疑われる場合、大腸内視鏡検査を強く進める必要がありそうだ」としている。