進行非小細胞肺癌に対するファーストライン治療として、シスプラチンペメトレキセドの併用は、シスプラチンとゲムシタビンの併用と比べて、年齢に関わらず有効性がほぼ同等で、副作用はシスプラチン・ペメトレキセド投与の方が少ないことが明らかとなった。1725人を対象に行われた無作為フェーズ3臨床試験結果のレトロスペクティブ解析で、65歳以上と65歳未満を比較したもの。結果は9月12日から16日にスウェーデンのストックホルムで開催された欧州臨床腫瘍学会(ESMO)でギリシャAthens School of MedicineのKostas N.Syrigos氏によって発表された。

 今回の解析は、高齢になると併存疾患がある場合が多くなるが、それが治療に影響するか調べるためのものだった。解析された患者の年齢中央値は61歳(26-83)で、35%にあたる607人が65歳以上だった。

 フェーズ3臨床試験は3週間を1サイクルとし、シスプラチン75mg/m2とペメトレキセド500mg/m2を1日目に投与された群(862人)とカルボプラチン75mg/m2を1日目、ゲムシタビン1250mg/m2を1日目と8日目に投与された群を比較した。

 解析の結果、65歳以上のグループでは、生存期間中央値は、シスプラチン・ペメトレキセド群で10.1カ月、シスプラチン・ゲムシタビン群で10.2カ月となり(調整ハザード比0.88、95%信頼区間0.73-1.06)でほぼ同等だった。65歳未満のグループでもシスプラチン・ペメトレキセド群、シスプラチン・ゲムシタビン群ともに10.3カ月となり(調整ハザード比0.97、95%信頼区間0.84-1.11)でほぼ同等だった。

 一方、副作用は65歳以上のグループではグレード3/4の血液学的な副作用が発現したのは、シスプラチン・ゲムシタビン群で43.1%だったのに対して、シスプラチン・ペメトレキセド群は25.3%にとどまった。65歳未満のグループでもグレード3/4の血液学的な副作用が発現したのは、シスプラチン・ゲムシタビン群で38.3%だったのに対して、シスプラチン・ペメトレキセド群は21.0%にとどまった。骨髄を保護するための刺激因子、抗貧血薬、輸血の使用は65歳以上、未満の両方の群で、シスプラチン・ペメトレキセド群の方が少なかった。