日本イーライリリーは、抗悪性腫瘍剤ゲムシタビン(商品名「ジェムザール」)の転移・再発乳癌への適応拡大申請を8月に行ったことをこのほど明らかにした。

 ゲムシタビンの転移性乳癌に対する適応は、現在、世界100カ国以上で承認されており、転移性乳癌の標準療法の1つとされている。

 海外では、切除不能および局所再発または転移性乳癌患者を対象にゲムシタビンとパクリタキセルの併用投与とパクリタキセル単独投与の多施設比較フェーズ3試験が行われ、承認を獲得している。わが国ではゲムシタビン単剤と併用の2つのフェーズ2試験が行われ、ゲムシタビン・パクリタキセルの海外推奨用量による併用投与が日本人の転移・再発乳癌にも同様に有効であることが確認されたという。また、安全性プロファイルについても十分忍容性の高いことも示されたという。

 今回のゲムシタビンの適応拡大申請について、広島の「乳癌患者友の会きらら」世話人代表の中川圭氏は、「選択肢がひろがることは、私たち患者にとって何より心強いことです。また、再発患者にとっては、これで1つ命を繋ぎとめた思いがいたします。ゲムシタビンが適応拡大になることにおいて、恩恵を受ける患者さんは多いと思います」とコメントし、歓迎の意を表明した。