手術不能転移性結腸直腸癌(大腸癌)の初回治療として、XELOX療法(カペシタビン+オキサリプラチン)とベバシズマブの併用は、高い奏効率が認められた上、無増悪生存期間(PFS)も良好であることが国内の試験で確認された。埼玉県立がんセンター消化器内科の山口研成氏らが、9月12日から16日にスウェーデンのストックホルムで開催された欧州臨床腫瘍学会(ESMO)で発表した。

 対象は、化学療法による治療を行っていない手術不能転移性結腸直腸癌の患者58人。年齢の中央値は57歳。転移部位は、肝臓が45人、肺が28人、リンパ節が27人、その他が5人だった。3週間おきに、ベバシズマブ7.5mg/kgを1日目に、XELOX療法として、オキサリプラチン130mg/m2を1日目に、カペシタビン1000mg/m2を1日に2回、1〜14日目に投与した。

 有効性の評価が可能だった57人において、奏効率は72%で、CRは4%、PRは68%、SDが16%、PDが2%だった。追跡期間の中央値は15.2カ月、無増悪生存期間(PFS)の中央値は11カ月(95%信頼区間9.6-12.5)で、大規模フェーズ3臨床試験「NO16966」で報告されたPFS(9.4カ月)を超える結果となった。

 奏効期間の中央値は9.7カ月。生存期間(OS)には達しなかった。8人(14%)で根治手術が可能となり、4人では残存病変が認められなかった。

 主なグレード3/4の副作用は、神経感覚障害が17.2%、好中球減少が15.5%、高血圧が5.2%で、グレード3の手足症候群が1人に見られた。また投与量の減量や投与遅延などの変更は55人(94.8%)に行われた。

 以上のことから、「日本人患者におけるXELOX療法とベバシズマブの投与で、安全性および有効性が認められた」と結論づけた。