パクリタキセルカルボプラチン(PC)と併用するAMG655は、PCに影響を受けず、忍容性は良好であることが、非小細胞肺癌(NSCLC)患者のフェーズ1試験で明らかになった。9月12日から16日にスウェーデン・ストックホルムで開催された欧州臨床腫瘍学会(ESMO)で、スペインHospital Universitario Virgen del RocioのL.Paz-Ares氏が報告した。

 AMG655は、ヒトのデスレセプター5と結合してカスパーゼを活性化し、感受性のある腫瘍細胞にアポトーシスを誘導する完全ヒトIgG1モノクローナルアゴニスト抗体。本試験の目的は、AMG655とPCの併用について、安全性と薬物動態を評価することである。

 対象は、18歳以上で未加療の進行性のNSCLC患者12人(男性10人、年齢の中央値68.5歳)。

 対象をAMG655を5mg/kgまたは15mg/kgを投与する群に6人ずつ割り付け、各群にパクリタキセル200mg/m2+カルボプラチン(AUC=6mg/mL×分)を静注で3週間ごとに6クールまで併用投与した。主要評価項目は、用量制限毒性(DLT)の発生率、副次的評価項目は有害事象、薬物動態パラメータ、奏効率、抗AMG655抗体形成の発生率とした。

 2008年6月の中間解析の時点で12人にAMG655とPCを1回以上投与したが、4人は疾患の進行で死亡した。

 DLTは1件に発生し、15mg/kgのコホートの1人に1クール目にグレード3の低ナトリウム血症を認めた。グレード4に相当する有害事象は好中球減少症2件、肺塞栓症1件が発生した。化学療法後にAMG655を5mg/kgで1回投与した後に評価したAMG655のパラメータの値(血清クリアランス、Cmax、AUC)から、AMG655の薬物動態にPCは影響しないことが示された。

 奏効率のデータ入手可能な10人中、AMG655を5mg/kg投与した群で1人が完全奏効、15mg/kgを投与した群の3人が部分奏効、5mg/kgを投与した群の3人は不変、5mg/kgまたは15mg/kgを投与した群の3人は進行を認めた。

 本試験の結果を受けて、フェーズ2試験が続行中である。