シードインプラントとも呼ばれる密封小線源治療(ブラキセラピー)は、過体重または肥満前立腺癌患者に手術や遠隔照射法よりもベネフィットをもたらす可能性があることが、米国放射線腫瘍学会(ASTRO)のオフィシャルジャーナル、International Journal of Radiation Oncology Biology Physics誌上で発表された。

 筆者の1人でボストンのMassachusetts General Hospitalの放射線腫瘍医であるAnthony Zietman博士は、「ブラキセラピーは早期の前立腺癌で肥満の患者に望ましい治療法と考えられる。手術や遠隔照射法で見られるような過体重であることによる技術的な難題は、ブラキセラピーでは認められない」と話している。

 標準体重の男性に比べてBMIが高値の男性では、前立腺癌の治療後にPSAの値が不正確に低く測定されることが多い。この現象は、根治的前立腺摘除術や遠隔照射法による治療を行った過体重または肥満の患者で顕著に認められている。原因は不明だが、BMIが高値だと、より攻撃性の強い癌と関連しやすく、治療面でも技術的に困難になるという仮説などが考えられている。

 Massachusetts General Hospitalの放射線腫瘍学分野および泌尿器科学分野、そしてBoston Medical Center Department of Radiation Oncologyの研究者たちは、ブラキセラピーで治療した過体重および肥満の男性においても同様の問題が認められるかどうか、調査を行っている。

 本試験対象の1996〜2001年に前立腺癌患者でブラキセラピーによる治療を行った374人では、6年間でPSAの値が不正確に検出される割合が、過体重または肥満の患者も標準体重の患者と比べて高くなかったという。