抗血管内皮増殖因子抗体製剤ベバシズマブの発売に伴う特定使用成績調査の中間集計の結果、重篤な副作用の発現状況は海外の市販後試験での発現状況とほぼ同等であることが明らかとなった。7月16日から18日に札幌市で開催された日本消化器外科学会で東京医科歯科大学大学院応用腫瘍学講座准教授の植竹宏之氏が発表したもの。発売後1年間(2007年6月11日から2008年6月25日)での薬剤関連死亡例は9221人の投与に対して49人だった。重篤な副作用は532例805件起きた。

 特定使用成績調査は、国内使用経験が少ないため、早期に国内副作用情報の把握、情報提供を実施するために、ベバシズマブを投与された癌患者全例を対象に副作用の発現状況や有効性の確認などを目的に行われたもの。目標症例数は2500人で登録期間は2007年6月11日から2007年11月9日までで、観察期間は投与開始から6カ月間とされた。

 中間集計の対象となった1018人では全副作用が626人2271件(61.5%)で、重篤なものは178人303件(17.5%)だった。非重篤と重篤を合わせた副作用の率は高血圧が11.8%、出血(全体)が10.7%、鼻血が5.9%、蛋白尿が4.0%、好中球減少が11.2%だった。重篤な副作用の中で注目される出血、消化管穿孔、動脈血栓塞栓症、静脈血栓症の発現頻度は海外の市販後試験とほぼ同等だった。