エーザイの米州統括会社であるEisai Corporation of North Americaは7月1日、高齢者の骨髄異形成症候群(MDS)患者を対象として、デシタビン(商品名「Dacogen」)と支持療法(ベストサポーティブケア:BSC)を比較した欧州癌研究・治療機構(EORTC)による試験での予備解析で、Dacogen投与群の生存期間中央値に統計学的な有意差は認められなかったが、奏効率は上回ったと発表した。

 EORTCが実施した今回の試験(EORTC-06011試験)は、オープンラベル、無作為割付、多施設、比較対照のフェーズ3試験で、6週間を1サイクルとして3日間連日投与スケジュールで行われ、治療サイクル数には上限が設けられた。主にハイリスク群および中間リスク群2型で60歳以上の高齢MDS患者233人が参加した。増殖因子療法、免疫抑制剤やヒドロキシ尿素などによる治療歴の有無を問わず、原発性および二次性MDS両方の患者を対象とした。試験参加には、骨髄芽球の数が11〜30%であることが条件とされた。骨髄芽球数が10%未満の患者は、細胞遺伝学的に予後不良である場合に限り参加が認められた。

 二次評価項目や安全性データを含む試験の最終結果は、データベースの固定およびデータの解析終了後にEORTC により学会で公表される予定だという。

 なお、エーザイはデシタビンの国内での権利は保有していない。