未承認薬使用問題検討会議での検討終了後、6カ月以上経過しても治験が開始されていない品目について厚生労働省が照会した結果が明らかになった。抗癌剤は、治験実施中、治験準備中など4品目の現状が6月30日に開催された同会議で報告された。

 小児急性リンパ性白血病を対象としたクロファラビンは開発企業がジェンザイム・ジャパンで治験準備中(治験計画を機構、関係学会と相談しつつ作成中)だ。骨髄異形成症候群を対象としたデシタビンは、ヤンセンファーマがフェーズ1/2試験を実施中。B細胞性慢性リンパ性白血病は、バイエル薬品が国内開発に着手(開発計画を検討中)した段階。皮膚T細胞リンパ腫を対象にしたボリノスタットは、万有製薬が治験準備中で、今夏に開始予定だ。

 また、同会議では2008年3月から5月に欧米4カ国のいずれかの国で新たに承認された医薬品について、会議で検討するか議論した。その中で、米Cephalon社が慢性リンパ性白血病を対象に承認を獲得したベンダムスチンについて、わが国ではシンバイオ製薬が、低悪性度B細胞性非ホジキンリンパ腫ならびにマントル細胞リンパ腫を対象としてフェーズ2試験を行っていることが明らかにされた。

 さらに、ゲムシタビンの効能追加等についての早期承認に関する要望書が卵巣癌を対象に出されており、厚労省が治験開始を要請していることも判明した。