EGFR変異を有する進行性非小細胞肺癌患者に限定して、分子標的薬のゲフィチニブ(商品名「イレッサ」)を投与した米国の多施設臨床試験では、薬剤への反応率は55%だった。結果は、Journal of Clinical Oncology誌の5月20日号に掲載された。

 この研究は、Massachusetts General Hospital Cancer Centerなどの研究グループが実施したもの。進行性の非小細胞肺癌患者を対象に、EGFR変異(Exon 19 deletions、L858R、T790M/L858R、G719A、L861Q)の有無を調べ、変異が見つかった患者に限ってゲフィチニブ(250mg/日)投与を行った。研究に参加した98人の患者のうち、EGFR変異を有する患者は34人(35%)存在し、そのうちの31人がゲフィチニブの投与を受けたという。

 その結果、反応率は55%(95%信頼区間33-70)となり、無増悪生存期間の中央値は9.2カ月(95%信頼区間6.2-11.8)となった。グレード3以上の副作用を生じた患者は13%であった。

 国内で行われた、全身状態がより悪い患者を対象にした同様の臨床試験でも、EGFR変異ありの患者に限定してゲフィチニブを投与することで、無増悪生存期間の中央値が9.3カ月(同5.2-11.0)と延長できることが示されている(関連記事)。ゲフィチニブは、EGFR変異有りの非小細胞肺癌患者に投与対象を絞ることで、高い効果が期待できそうだ。