癌研有明病院健診センターが子宮頸癌検診の原因となるヒトパピローマウイルスHPV)検査を併用した子宮頸癌検診を今年2月7日から開始していたことが、このほど明らかになった。

 子宮頸癌検診としては、日本では、これまで子宮頸部の細胞を採取してその形状を見るという細胞診が主流となっていた。しかし細胞診のみでは、前癌病変の検出感度は最高でも8割程度と、癌を見逃す危険性が指摘されていた。そのため、推奨する検診間隔を短くすることで、感度の低さを補う方法がとられていた。

 癌研有明病院が開始したのは、細胞診とHPV検査だ。細胞診とHPV検査の併用を人間ドックの癌検診に導入したのは、おそらく日本では癌研有明病院が初めてだろう。

 「HPV検査を併用したことで、前癌病変の見落としリスクはほとんど皆無。そのため、検査の結果、異常が何も見られなければ、検診頻度を欧米並の3年に1回に延長しても問題ないだろう」と語るのは、有明病院細胞診断部部長兼婦人科副部長の平井康夫氏。また平井氏は、「HPV検査を追加したにもかかわらず、検診費用の値上げは行っていないので“お得”だ」と指摘した。

 同センター所長の高橋寛氏によると「婦人科コースの全てにHPV検査の併用を導入している」という。また同センターでは、子宮・卵巣という単項目健診として子宮頸癌検診を受けることも可能だ。子宮癌検診のみの単項目健診の費用は1万8000円だ