英GlaxoSmithKline社と米Synta Pharmaceuticals社は5月20日、癌細胞にアポトーシスを誘導する抗癌剤であるelesclomol(旧開発番号STA-4783)が悪性黒色腫を対象にしたフェーズ2臨床試験のサブブグループ解析で有望結果が得られたと発表した。

 未治療の患者を対象にレトロスペクティブに解析したところ、elesclomolとパクリタキセルを併用投与した群は、パクリタキセルのみを投与した群に比べて統計学的に有意に無増悪生存期間の延長が確認された。試験結果の詳細は、5月30日からシカゴで開催される米国臨床腫瘍学会(ASCO)で発表される。

 発表されたフェーズ2臨床試験は、4期の悪性黒色腫患者を対象にした無作為二重盲検で行われたもの。化学療法を1レジメン受けた患者と受けたことのない患者81人を対象にした。4週間を投与の1サイクルとして、パクリタキセルは80mg/m2、elesclomolは213mg/m2が投与された。

 その結果、化学療法未治療群に限定すると、パクリタキセルとelesclomol併用群(24人)の無増悪生存期間中央値は7.1カ月だったのに対して、パクリタキセル単独群(8人)は1.8カ月だった。併用群は単独群に比べて、増悪もしくは死亡のリスクを69%減少していた。また全生存期間中央値は併用群が15.9カ月に対して単独群は10.0カ月だった。

 化学療法を1レジメン受けた患者群でも同様の傾向が認められたが、統計学的に有意な結果ではなかった。