米国において、腎癌の早期発見率が高まり、生存率も向上していることが明らかになった。成果はCancer誌のオンライン版に2008年5月19日に発表された。超音波検査などの画像診断装置が普及したことが貢献しているという。

 今回の研究は、米University of California San Diego Medical Centerの研究グループが、National Cancer Data Baseを解析したもの。1993年から2004年の間に腎細胞癌のなかで最も多い明細胞線癌の20万5963人を対象に調査を行った。

 その結果、年を追って1期で発見される腎癌が増え、2期、3期、4期で発見される患者の割合が減少していることが明らかになったという。また、1期のうちでも、発見時の腫瘍の大きさは、年を追うごとに縮小していることも確認された。1993年の1期の腫瘍サイズの平均は4.1cmであったが、2003年では3.6cmになっていたという。

 また、1993年に診断を受けた患者に比べて、1998年に診断を受けた患者では、生存率が3.3%向上していたという。早期発見の増加とともに、生存率も向上してきているといえそうだ。

 研究グループは、腎癌の早期発見率向上には、超音波検査などの画像診断装置を用いた診療が普及したことが大きいと推察している。日本でも画像診断装置は普及していることから、米国同様に、腎癌の早期発見率と生存率の向上への貢献が期待される