非小細胞肺癌を対象に、化学療法の後に、葉酸代謝拮抗剤ペメトレキセド(商品名「アリムタ」)あるいはプラセボを投与したフェーズ3臨床試験で、組織型別に分析した結果、非扁平上皮癌のほうが扁平上皮癌に比べて無増悪生存期間が長いことがわかった。詳細は5月30日からシカゴで開催される米国臨床腫瘍学会(ASCO)で発表される。

 米国Eli Lilly社の発表によれば、試験はステージ3/4の非小細胞肺癌患者663人を対象に、白金系薬剤による化学療法を4サイクル行った後に、ペメトレキセドあるいはプラセボを投与した。その結果、ペメトレキセド群の無増悪生存期間は4.3カ月、それに対しプラセボ群では2.6カ月にとどまった。ペメトレキセド群では有意な抗腫瘍効果も見られたという。

 組織型でわけると、非扁平上皮癌患者の無増悪生存期間中央値は4.5カ月、扁平上皮癌患者では2.8カ月であり、これまでの報告と同様に、非扁平上皮癌のほうが良好な結果となった。

 有害事象はグレード3/4の貧血がペメトレキセド群で4.5%、プラセボ群で1.4%であったことを除けば、2群間で有意な違いは認められなかったという。

 ペメトレキセドは欧州ではシスプラチンとの併用で、扁平上皮癌を除く非小細胞肺癌のファーストライン治療薬として、また単剤で局所進行・転移性非小細胞肺癌のセカンドライン治療薬として承認されている。