乳癌ホルモン療法の副作用であるホットフラッシュと夜間覚醒に、神経ブロックが効く可能性が小規模な臨床試験で示された。効果が示されたのは、局所麻酔薬を首の1カ所に注入し、交感神経を一時的にブロックする星状神経節ブロックだ。この神経ブロックは、国内のペインクリニックで頭痛や神経痛などの治療に利用されているもの。

 今回の研究は、米Advanced Pain Centersなどの研究グループが、ホットフラッシュや夜間覚醒に悩む13人の乳癌患者を対象に行ったもの。成果は、5月15日のLancet Oncologyオンライン版に掲載された。

 研究では、重度のホットフラッシュと夜間覚醒を訴えている乳癌患者に対して、1もしくは2回の星状神経節ブロックを行い、ホットフラッシュと夜間覚醒の軽減効果をみた。その結果、平均週79.5回生じていたホットフラッシュが平均週8.1回に、平均19.5回生じていた夜間覚醒が平均1.4回に、どちらも有意差を持って軽減した。

 研究グループは、ホットフラッシュは「Hot-Flash Score」で評価し、夜間覚醒は「Pittsburgh Sleep Quality Index」で評価した。