ドイツBoehringer Ingelheim社は、進行・再発性の非小細胞肺癌(NSCLC)を対象にした血管新生阻害剤BIBF1120(予定商品名「VARGATEF」)の単剤としてのフェーズ2臨床試験で有望な結果が得られたことを発表した。成果はこのほどスイスジュネーブで開催された第1回IASLC-ESMO欧州肺癌会議で公表された。

 BIBF1120は1日2回経口で服用する製剤で、血管新生に必要な血管内皮増殖因子受容体(VEGFR)、血小板由来増殖因子受容体(PDGFR)、腺維芽細胞増殖因子受容体(FGFR)の3つを同時に阻害するのが大きな特色。

 フェーズ2臨床試験は、1件以上の前治療の経験を有する全身状態がECOG PS0から2の局所進行性または転移性のNSCLC(3B/4期)患者73人を対象に行われた。患者はBIBF1120の250mgカプセルを1日2回投与される群(36人)とBIBF1120の150mgカプセルを1日2回投与される群(37人)に無作為に割り付けられた。

 試験の結果、全患者の無増悪生存期間の中央値は1.7カ月だった。完全奏効(CR)、部分奏効(PR)、安定状態(SD)を合わせた病勢制御率は48%だった。両用量群間で有効性に差はなかった。全患者の全生存期間中央値は5.5カ月だった。

 全身状態が比較的良いPS0から1の57人の集団に限るとBIBF1120のより高い効果が認められた。無増悪生存期間の中央値は、2.9カ月、病勢コントロール率は59%だった。両用量群間で差はなかった。全生存期間中央値は9.5カ月だった。