米Vaccinogen社は5月7日、オランダ政府当局から結腸癌用ワクチン「OncoVAX」の製造許可を得たと発表した。承認施設は同社が2007年11月にオランダPerImmune社から得たもので、同国北東部のEmmenにある。

 欧州での製造許可獲得は、既に市販許可が得られている欧州各国での発売にはずみをつける。既にスイスでは2008年6月の市販開始が予定されており、2008年後半にはハンガリー、チェコ、スロバキア、ポーランド、ルーマニア、ブルガリア、スロベニアで発売される見込みだ。

 さらに、ワクチンがコンスタントに製造できるようになれば、米国で枢要なフェーズ3b試験を行う道も開けるだろう。

 このワクチンは、患者自身の細胞を用いて製造される。同社の研究者たちは、手術時に摘出された腫瘍から癌細胞を分離し、腫瘍形成能をなくさせるために放射線を照射して、ワクチンとする。注射による投与は、術後4週目から週1回計3回行われる。6カ月後には追加免疫1回が予定される。

 適応はステージ2の結腸癌患者だ。この病気の患者の3人に1人が、外科的切除後に再発する。再発患者の予後は悪い。ワクチンには摘出後の再発抑制効果が期待される。これまでに行われた試験の結果は、「OncoVAX」が患者の生存率を50%以上上昇させることを示唆している。

 オランダの施設は、最大で年間3500人分のワクチンを製造できる。これにより得られる収益は1億3000万ドルと推算されている。