協和発酵は、新しい作用メカニズムの抗癌剤として注目されているARQ197の国内フェーズ1臨床試験を開始したことをこのほど明らかとした。対象は固形癌。

 ARQ197は米国のバイオベンチャーであるArQule社から協和発酵が導入した製剤。米国では軟部肉腫を対象にフェーズ2臨床試験が行われている。

 ARQ197は、c-Metと呼ばれる受容体型チロシンキナーゼを阻害することで効果を発揮する経口分子標的薬。c-Metは、肝細胞増殖因子/細胞分散因子(HGF/SF)の受容体として、細胞の増殖、生存、移動などを制御することが分かっている。胃癌などの消化器癌を含めた多くの癌でc-Metが活性化されているという。