深呼吸や筋肉弛緩などによるリラックス法が、乳癌治療に伴うホットフラッシュを軽減する可能性が示された。これは、英国Southampton大学の研究グループの研究によるもの。結果は、Journal of pain and Symptom Managementの4月号に掲載された。

 研究グループは、ホットフラッシュに悩まされている150人の乳癌患者を対象に、リラックス法を指導するグループ(指導群)と、指導を行わないグループ(非介入群)に分けて、副作用軽減効果を調査した。

 指導群には、セラピストが深呼吸や意図的に筋肉を弛緩させるなどのリラックス法を教え、同じ内容を家庭でも繰り返せるように、指導用のビデオを渡した。患者は、週に2回ほど20分から30分間、リラックス法を行った。

 その結果、1カ月後の段階で、非介入群に比べて指導群のホットフラッシュの発生が有意に低下したという。ただし、3カ月経過後において、両群に差は見られなかった。

 今回の研究では、リラックス法によりホットフラッシュが完全に見られなくなるということはなかった。しかし、症状が軽減することが科学的に確認されたことは、患者の励みになりそうだ。