協和発酵工業は4月24日、オーストラリア・Arana Therapeutics Limited(以下アラーナ社)との間で、アラーナ社が保有する大腸癌の抗体医薬「ART104」の共同研究開発契約を締結したと発表した。この契約により協和発酵工業は、アラーナ社に対して契約一時金として400万ドル、開発の進捗状況に応じたマイルストーンとして400万ドルを支払う。

 また、協和発酵工業は、オーストラリアを除くアジア各国(日本、中国、韓国、台湾など)における独占的な開発・販売オプション権を保有し、こうした国々に製品を販売した際には、その販売額に応じたロイヤルティをアラーナ社に支払う。欧米における権利は、両社で共有する。

 ART104は、大腸癌細胞の表層にある抗原を特異的に認識する抗体で、現在は前臨床段階にある。協和発酵工業は、癌細胞を攻撃する抗体の活性を高める独自技術を応用して、ART104の薬効を強化していく方針。アラーナ社では、この技術の応用により、早期に臨床試験が実施できるのではないかと期待している。