少量のジフルオロメチルオルニチン(DFMO)とNSAIDsのスリンダクを併用することで、結腸直腸腺腫再発のリスクを化学療法よりも少ない毒性で、最大で95%低減できることが二重盲検フェーズ3臨床試験の結果明らかとなった。成果は4月12日から16日にサンディエゴで開催されている米国癌研究会議(AACR)で米カリフォルニア大学Irvine校のFrank Meyskens氏によって発表された。

 同氏らは以前に行われた試験でDFMOを進行癌に使われる場合の50分の1の量で投与することが安全であることを確認していた。

 発表されたフェーズ3臨床試験は、5年以内に少なくとも1つの大腸ポリープが見つかったことのある患者375人を、毎日DFMO500mgとスリンダク150mgを投与する群とプラセボを投与する群に無作為に割り付けた。そして3年間腺腫の再発を状況をフォローアップした。

 その結果、全体としてプラセボ投与群は腺腫の発生が41.1%だったのに対して、DFMO-スリンダク併用投与群は12.3%と70%発生のリスクを低減できた。さらに進行腺腫に限定するとプラセボ群の発生率は8.5%、併用群は0.7%と92%リスクを低減させることができた。

 1cm以上の腺腫の発生で調べると、プラセボ群が7%に対して併用群が0.7%と90%リスクを低減できた。特に、既に1つ以上の腺腫を持っていた患者では、腺腫の発生がプラセボ群では13.2%に対して、併用群は0.7%と95%減少させることができた。

 一方、副作用はプラセボ群、併用群の間に差はなく、夜間の入院による治療、胃腸系の障害、循環器系の障害、聴覚への影響も差がなかった。