米Abraxis BioScience社はこのほど、アルブミン結合パクリタキセル(商品名 ABRAXANE)が、転移性乳癌の治療薬として、韓国食品医薬品安全庁(韓国FDA)より販売承認を得たと発表した。

 「ABRAXANE」は、パクリタキセルにアルブミンを結合させたナノ粒子の注射懸濁液。今回の承認は、フェーズIII臨床試験において、「ABRAXANE」がパクリタキセル(商品名 タキソール)に比べ、奏効率は2倍で、無増悪生存期間および全生存期間の有意な延長が示されたことによる。

 韓国の転移性乳癌患者はおよそ2万人。韓国ではGreen Cross社が販売のライセンスを受けている。

 「ABRAXANE」はすでに34カ国で販売承認されており、2005年に米国で、転移性乳癌における併用化学療法が無効な患者あるいは術後化学療法で6カ月以内に再発した患者を対象に承認された。その後、2006年にカナダ、2007年にはインド、2008年1月には欧州で承認を受けた。わが国では大鵬薬品工業が2008年3月に輸入承認申請を行っている。