スイスNovartis社は4月11日、非小細胞肺癌を対象に、腫瘍血管破壊薬ASA404のフェーズ3臨床試験(ATTRACT-1)を開始したと発表した。ASA404は、腫瘍血管の内皮細胞にアポトーシスを起こし、腫瘍の局所でTNF(腫瘍壊死因子)やNO(一酸化窒素)を放出する効果を持つとされる新しいタイプの癌治療薬だ。アバスチンに代表される血管新生阻害薬とは異なる機序で抗癌作用を示す。

 同社は、進行性の非小細胞肺癌を対象に、ASA404と抗癌剤の併用群と抗癌剤を単独投与した群を比較したフェーズ2臨床試験を行っている。その結果、ASA404を併用することで、抗癌剤単独投与に比べて、全生存期間の中央値が5カ月以上延長されることを確認している。

 今回のフェーズ3は、全世界20カ国の200以上の医療機関が参加して行われる国際共同臨床試験だ。パクリタキセルとカルボプラチンとASA404の併用群と、パクリタキセルとカルボプラチンとプラセボ投与群を無作為で割り付けて、ASA404の投与による効果を調べる。対象は、局所的に進行した非小細胞肺癌(ステージIIIa)もしくは転移性の非小細胞肺癌(ステージIV)だ。同臨床試験は、1200人の患者の参加を予定している。