5-FUとオキサリプラチンによる治療に失敗した進行大腸癌患者に対し、セツキシマブとイリノテカンを併用すると、イリノテカンの単独投与よりも、無増悪生存期間および奏効率が有意に改善するとの結果が発表された。これは、The Erbitux Plus Irinotecan in Colorectal Cancer(EPIC)試験というフェーズ3臨床試験の結果で、Journal of Clinical Oncologyの4月7日号に発表された。

 対象は、5-FUとオキサリプラチンによる一次治療で効果が得られなかった進行大腸癌で、上皮成長因子受容体(EGFR)を発現した患者1298人。セツキシマブとイリノテカンの併用群と、イリノテカンの単独投与群に無作為に割り付け、全生存期間を一次エンドポイント、無増悪生存期間と奏効率、患者のQOLを二次エンドポイントとし、両群を比較した。

 その結果、一次エンドポイントの全生存期間については、併用群10.7カ月(95%信頼区間9.6〜11.3)、単独群10.0カ月(95%信頼区間9.1〜11.3)と、有意差は得られなかった。だがこれは、イリノテカン単独投与群の患者の46.9%が、試験終了後にセツキシマブを投与された影響ではないかと研究グループではみている。

 一方、二次エンドポイントである無増悪生存期間については、併用群4.0カ月、単独群2.6カ月と、セツキシマブとイリノテカンの併用群で有意に延長していた(p<0.0001)。また、奏効率についても、併用群16.4%に対し、単独群4.2%と、こちらも併用群で良好な結果が得られた(p<0.0001)。さらに、QOL解析の結果についても、併用群で有意に改善していた(p=0.047)。