あすか製薬は、3月18日、BioNumerik Pharmaceuticals社が創製したディメスナ(商品名:タボセプト)が、パクリタキセルおよびシスプラチンと併用した際、末梢神経障害を訴えた患者数では有意差は見られなかったが、副作用の軽減および生存期間の延長効果が確認されたと発表した。これは、初回治療として3週間ごとにパクリタキセルおよびシスプラチンを併用している進行性非小細胞肺癌患者を対象に、末梢神経障害の軽減を主要評価項目として実施していた国内フェーズIII臨床試験の結果。

 主要評価項目の重い散在性または蓄積性の末梢神経障害については、ディメスナ群がプラセボ群の約半数にとどまったものの、統計学的有意差は認められなかった。しかし、末梢神経障害の出現を理由に化学療法を中止した患者はディメスナ群にはおらず、プラセボ群と大きな差がついた。

 これ以外の副作用についても、ディメスナ群ではプラセボ群に比べ、化学療法由来の腎障害、嘔吐などの消化器毒性、貧血が有意に軽減していた。

 さらに、生存期間についても、ディメスナ群はプラセボ群に比べて、中央生存期間が約40日、腺癌だけでみると138日という延長効果がみられた。患者本人の申告によるQOLスコアでも、ディメスナ群はプラセボ群に比べ、良好な結果が得られた。

 同社は今後、化学療法を受けている患者のディメスナ投与による末梢神経障害の副作用軽減、生存期間の延長、化学療法由来の腎障害の軽減等について検証を行う予定。