大鵬薬品工業が、アルブミン結合パクリタキセル(ABI-007、米国での商品名「ABRAXANE」)を乳癌対象に単剤としてわが国でこのほど輸入承認申請したことが明らかとなった。提携先の米Abraxis Bioscience社が3月17日に発表した。

 ABI-007は、パクリタキセルの化学療法効果を向上させながら、毒性を減少させると期待されている。ABI-007を毎週投与するわが国のフェーズI試験と、ABI-007を3週間に1回投与するわが国のフェーズI試験で有望な結果が得られたことが、昨年10月にサンフランシスコで開催された「分子標的と癌治療に関するAACR-NCI-EORTC国際会議」で発表されている。大鵬薬品によると今回の申請は国内で行われたフェーズI試験の結果に海外のフェーズIII試験の結果を加えて行ったという。

 ABRAXANEの米国で行われた460人の転移性乳癌を対象にしたフェーズIII臨床試験で、ABRAXANE260mg/m2投与とパクリタキセル175mg/m2投与を比較したところ、ABRAXANE群の奏効率は2倍となり、無増悪生存期間と全生存期間の延長が確認されている。