全国に先駆けて子宮頸癌検診にヒトパピローマウイルス(HPV)検査を導入している島根県では、説明を受けた受診者の約9割がHPV検査を受けていることが明らかになった。

 島根県は、今年度(平成19年度)から、従来の細胞診に加えて子宮頸癌検診にHPV検査を導入するモデル事業を実施した。HPV検査は、検診車の集団検診で受診できるようになっているという。これまでの中間集計で、HPV検査の説明を受けた受診者の約9割が、実際に検査を受けていることが明らかになった。また、県民の評判も良いという。HPV検査の自己負担額は700円。島根県では、来年度(平成20年度)は、より規模を拡大し、県下の医療機関でもHPV検査が受診できるようにする予定だ。

 HPVは多くの女性が感染経験を持つ非常にありふれたウイルスだ。しかし、感染が持続すると子宮頸癌の原因となる。これまでの研究で、細胞診にHPV検査を組み合わせることで、子宮頸癌の検出精度が高まることが明らかになっている。また、HPV感染が無く、細胞診でも問題が見られない場合、検診間隔を長くし得ると米国などでは言われている。しかし、国内では、子宮頸癌検診に、HPV検査はほとんど導入されていなかった。