閉経後女性において、ホルモン補充療法飲酒習慣の組み合わせが乳癌発症リスクを高める可能性があることが示された。これは、デンマークNational Institute of Public Healthの研究者による研究で、結果はInternational Journal of Cancer誌の3月1日号に発表された。

 これまでの研究により、ホルモン補充療法と飲酒習慣は、それぞれが乳癌の発症リスクとなることが報告されている。ただし、両者を組み合わせた場合に、発症リスクがどうなるかをしらべた研究はほとんどなかった。

 今回の研究は、5035人のデンマーク人女性を対象に行われたコホート研究だ。ホルモン補充療法の利用歴がある女性の乳癌発症リスクは、利用歴のない場合に比べて2.00倍(95%信頼区間1.52〜2.61)と高まっていた。一方、飲酒習慣がある場合の乳癌発症リスクは、飲酒習慣のない場合に比べて、1.10倍(95%信頼区間0.99〜1.25)と微増であった。

 ただし、ホルモン補充療法の利用歴があり、かつ1日2杯以上の飲酒習慣がある女性では、乳癌発症リスクは4.74倍(95%信頼区間2.61〜8.59)となっており、ホルモン補充療法と飲酒習慣は相乗して、乳癌発症リスクを高める可能性があることが示された。