タモキシフェンによる術後薬物療法を終了した後の早期乳癌において、治療終了後数年が経過した後でも、アロマターゼ阻害剤レトロゾール(商品名「フェマーラ」)の追加投与が、再発を軽減させる効果があることが明らかになった。これは、カナダNational Cancer Institute of Canadaの臨床試験グループが行った研究だ。結果はJournal of Clinical Oncology誌のオンライン版に3月10日に発表された。

 この研究は、タモキシフェンによる術後薬物療法終了後にレトロゾールを追加することで再発抑制効果があることを示した臨床試験(MA-17)の参加者を対象に行ったもの。MA-17ではプラセボ投与群に割り振られた患者に対して、希望者に追加でレトロゾール投与を行った。

 その結果、1579人がレトロゾール投与を希望した。タモキシフェン投与終了後からレトロゾール追加投与までの期間は、中央値で2.8年、最高で7年のインターバルがある場合もあったという。一方、レトロゾールの追加を希望しなかったのは804人であった。

 追加でレトロゾール投与を受けた群と、非追加投与群をさらに追跡調査したところ(中央値5.3年)、レトロゾール追加により、無再発生存率はハザード比で0.39(95%信頼区間0.20〜0.74)と有意に優れていることが明らかになった。また、遠隔転移の抑制効果も見られたという。

 ただし、レトロゾールを追加した場合、骨粗しょう症や骨折の報告が5.2%となっており、非追加群の3.1%に比べて若干高い傾向が見られたという。