子宮頸癌予防ワクチンを接種した女性では、接種していない人に比べて、子宮癌早期検査法で前癌病変ありと判定される人が43%も少ないことが、米Alabama大学の研究グループによって明らかになった。ヒト・パピローマ・ウイルス(HPV)に対するワクチンの予防効果が確認された結果といえる。

 これは米国、欧州、アジアにおいて、子宮頸癌予防ワクチン「Gardasil」(ガーダシル)を16〜26歳の女性、計1万8000人に投与した3つの試験の結果をまとめたもの。成果は、米国フロリダ州で開催されたSociety of Gynecological Oncologistsの総会で発表されたという。

 研究グループによれば、ワクチンを接種した人では、子宮癌早期検査法であるパパニコロー・スミア試験で異常と判定される人が43%少なかった。これはワクチンによって、高度扁平上皮内病変(high grade squamous intraepithelial lesion,HSIL)という前癌病変を43%も減少させたことを意味する。

 またワクチン接種を受けた人は、子宮頸部生検など、より侵襲的な検査を受ける率が最大で42%少なかったという。

 現在、「Gardasil」は、米国や欧州など85カ国で承認されている。国内では、万有製薬が2007年12月に、子宮頸部におけるHPV6型、11型、16型、18型の感染予防ワクチンとして申請中だ。