高齢のびまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)において、初回治療として、放射性免疫療法薬「ゼヴァリン」(一般名 イブリツモマブ-イットリウム90)を標準的な化学療法に追加すると、完全寛解が95%にも上ることが、フェーズII臨床試験で明らかになった。この成果は、Annals of Oncology電子版2月25日号に発表された。

 びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)は、悪性リンパ腫の一つで、日本人では最も患者数が多いタイプ。治療には、CHOP療法(シクロホスファミド+ドキソルビシン+ビンクリスチン+プレドニゾロン)とリツキシマブの併用が一般的に行われている。

 試験では、未治療で60歳以上のびまん性大細胞型B細胞リンパ腫患者20人を対象に、CHOP療法を6サイクル行った後に、イブリツモマブ-イットリウム90を投与した。

 この結果、奏効率は100%で、このうち完全寛解が95%、部分寛解が5%に認められた。またCHOP療法では完全寛解に至らなかった5人のうち4人では、ゼヴァリン投与後、寛解に至ったという。観察期間中央値15カ月において、2年無増悪生存率は75%、2年生存率は95%と推定された。

 有害事象として、グレード3以上の血液毒性は20人のうち12人に認められ、グレード3以上の好中球減少は12人、血小板減少が7人で、血小板輸血を要したのは1人だった。

 国内では、今年1月、低悪性度B細胞性非ホジキンリンパ腫とマントル細胞リンパ腫の治療薬として、「ゼヴァリンイットリウム(90Y)静注用セット」と、ゼヴァリンによる治療を行うかどうかを判定するための「ゼヴァリンインジウム(111In)静注用セット」)の製造販売が承認されている。