骨髄抑制アナフィラキシー間質性肺炎消化管穿孔など、場合によっては生命を脅かす可能性もある副作用は、医師や薬剤師、看護師が化学療法を実施する上で常に注意しているものだろう。

 しかし、手が痺れてボタンがはめられない、包丁が持てない、平衡感覚がおかしいといった末梢神経障害や、手足に水疱ができてしまうなどの手足症候群といった症状が患者に出ていたとしても、それにすぐに気がつけるだろうか。あるいは、患者自身が、生命に関わる治療を行っている以上、これらの症状は我慢すべきと訴えないかもしれない。

 聖路加看護大学成人看護学助教で、がん看護専門看護師でもある矢ヶ崎香氏は、2月9〜10日に開催された第22回日本がん看護学会学術集会の教育セミナー「がん化学療法における看護師の役割 ─がん患者を不快にさせる副作用とマネジメント」(共催:日本イーライリリー)で、抗癌剤の副作用のうち、生命を脅かすまでには到らないものの、患者の生活の質(QOL)を大きく減ずる末梢神経障害、手足症候群、脱毛の機序について詳しく解説し、医療者が実施すべき対処法を披露した。


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