乳癌治療薬トラスツズマブ(商品名は「ハーセプチン」)が、術後補助療法として健康保険を利用して受けられることとなった。中外製薬は、2月29日にトラスツズマブに「HER2過剰発現が確認された乳癌における術後補助化学療法」への適応拡大の承認を厚生省から同日獲得したことを発表した。

 抗HER2抗体であるトラスツズマブは、術後補助療法に利用すると高い効果が得られることが大規模術後補助療法の臨床試験HERA試験で明らかにされている。トラスツズマブを1年間投与した群では投与しなかった群に対して、再発のリスクが36%下がるとともに、死亡のリスクが34%下がることが判明している。

 術後補助療法として利用する場合、1日1回トラスツズマブを初回投与時は8mg/kg、2回目以後は6mg/kgを3週間間隔で点滴静注する。なお、トラスツズマブが60mg入っている「ハーセプチン注射用60」の薬価は3万258円、150mg入っている「ハーセプチン注射用150」の薬価は7万3981円。