スイスNovartis社は、2月28日、mTOR阻害剤であるエベロリムス(RAD001)が、他の分子標的薬が有効でなかった進行腎細胞癌を対象にしたフェーズIII臨床試験で、無増悪生存期間(PFS)を有意に延長したことを発表した。同社は米国、欧州での申請を今年後半に行う計画だ。

 PFSの延長を示したフェーズIII臨床試験は、RECORD-1(REnal Cell cancer treatment with Oral RAD001 given Daily)と呼ばれている試験。28日に行われた中間解析で、プラセボ投与群に比べて有意にPFSの延長が確認されたことから、独立したデータモニタリング委員会が試験を中止させた。RECORD-1試験は12カ国で400人以上の進行腎細胞癌患者を対象に実施されていた。試験中止に伴い、プラセボ投与群へのeverolimus投与が認められる。エベロリムスは、1日1回経口で投与される。

 RECORD-1試験には、ソラフェニブやスニチニブのような、腎細胞癌を対象に承認されている治療薬の投与を受けたにも関わらず癌が進行した患者が含まれていた。さらに、アバスチンとインターフェロンの併用を受けた患者もいた。

 RECORD-1試験の完全な結果は、5月に開催される米国臨床腫瘍学会で発表される予定だ。