転移性腎細胞癌を対象に、インターフェロン(IFN)とCOX-2阻害剤であるメロキシカムを併用投与すると、高い効果が得られる可能性が、わが国で行われたフェーズII臨床試験で明らかとなった。リスクが高い患者で効果が高かった。成果は米国臨床腫瘍学会などが2月14日から16日にサンフランシスコで開催したGenitourinary Cancers Symposiumで、北海道大学大学院医学研究科准教授の篠原信雄氏によって発表された。

 篠原氏は高い効果が得られた理由として、COX-2阻害によって、血管新生阻害効果、IFNの細胞内反応系のブロックの解除、抑制性サイトカイン産生に関与する制御性T細胞の調節が作用している可能性を指摘した。

 フェーズII臨床試験は、転移性または手術不能な腎細胞癌患者で、転移巣に対して全身療法を受けたことのない34人(うち男性28人、年齢中央値63.5歳)を対象に行われた。被験者は、300万単位か500万単位のIFNα2aを週3回投与され、メロキシカムは経口で毎日10mgを投与された。

 試験の結果、完全奏効(CR)が3例、部分奏効(PR)が9例、安定状態(SD)が13例で、奏効率は35%、臨床利益率は74%に上った。MSKCCリスク分類によって、リスクの高い群とされた7人に限定するとCRが1例、PRが4例で奏効率は71%、疾患利益率も71%だった。従来言われているIFN単独療法よりも高い効果が確認された。また、無増悪生存期間中央値は14カ月で、2年間の全生存率は76%に上った。

 一方、副作用はグレード3/4のものはGOT/GPT値の上昇、関節炎が1例ずつあったのみだった。