経口マルチキナーゼ阻害剤のスニチニブゲムシタビンの併用が進行腎細胞癌や他の固形癌に有効であることが明らかとなった。フェーズI試験の中間解析で有望な結果が得られたもの。この結果は米国臨床腫瘍学会などが2月14日から16日にサンフランシスコで開催したGenitourinary Cancers Symposiumで、米Massachusetts General HospitalのMD Michaelson氏によって発表された。

 フェーズI試験は、当初2つの方法で行われた。スニチニブは4週間連続して投与し2週間休薬され、ゲムシタビンは1日目、8日目、22日目、29日目に投与する方法と、スニチニブは2週間連続して投与し1週間休薬され、ゲムシタビンは1日目と8日目に投与する方法だった。しかし、スニチニブ4週投与2週休薬の方法では、論理的に難しいとの判断から8例のみ4週投与2週休薬で行われ、それ以外26例は2週投与1週休薬のスケジュールで行われた。

 4週投与2週休薬では、ゲムシタビン750mg/m2、スニチニブ1日あたり37.5mgを投与したが8例中1例で用量制限毒性となる好中球減少症が認められた。2週投与1週休薬法もゲムシタビン750mg/m2、スニチニブ1日あたり37.5mgを投与した11例中3例で用量制限毒性となる好中球減少症が生じ、8日目のゲムシタビン投与ができなかったことから、1サイクル目に成長因子を投与することに修正した。その結果、ゲムシタビン750mg/m2、スニチニブ1日あたり37.5mg投与の3例、ゲムシタビン850mg/m2、スニチニブ1日あたり37.5mg投与の3例、ゲムシタビン1000mg/m2、スニチニブ1日あたり37.5mg投与の3例、ゲムシタビン1000mg/m2、スニチニブ1日あたり50mg投与の4例、ゲムシタビン1250mg/m2、スニチニブ1日あたり37.5mg投与の3例のいずれでも用量制限毒性は見られなかった。全体として併用療法への忍容性は十分だった。現在、ゲムシタビン1250mg/m2、スニチニブ1日あたり50mgの投与を行っている。

 抗腫瘍効果は部分奏効(PR)が6例で認められ1例が膵臓癌、5例が腎細胞癌だった。PRが認められた用量は、スニチニブ1日あたり37.5mgでゲムシタビンが750mg/m2、850mg/m2、1000mg/m2だった。特筆すべきことは、リスクが高いか肉腫様の腎細胞癌患者10例中5例でPRが得られたことだった。