転移性腎細胞癌に経口マルチキナーゼ阻害剤のソラフェニブと低用量のインターフェロン(IFN)α2aの併用が有効であることが明らかになった。IFNの量によって2群に分けて効果を調べるフェーズII臨床試験GOIRC Study 0681の結果判明したもの。成果は米国臨床腫瘍学会などが2月14日から16日にサンフランシスコで開催したGenitourinary Cancers SymposiumでイタリアAzienda OspedalieraのSergio Bracarde氏によって発表された。

 フェーズII臨床試験は組織学的または細胞学的に実証された明細胞腎細胞癌患者で、転移があり、全身状態がPS2以下で原発部位に対して腎摘出術または保存外科療法を受けた患者を対象に行われた。また、被験者は脳転移がなく、転移巣に対して全身療法を受けたことのない患者とした。100人の患者を、ソラフェニブ400mgを1日2回とIFN900万単位を週3回受ける群(IFN高用量群、51人)ソラフェニブ400mgを1日2回とIFN300万単位を週5回受ける群(IFN低用量群、49人)の2群に分けて試験を行った。

 試験の結果、フォローアップ期間中央値が約9カ月で、IFN高用量は無増悪生存期間中央値が6.4カ月だったのに対して、IFN低用量群では8.5カ月以上となった。また、IFN高用量群では完全奏効(CR)が0例で、部分奏効が9例(17.6%)、3カ月以上の安定状態(SD)が23例(45.1%)で奏効率は17.6%にとどまったのに対して、IFN低用量群ではCRが2例(4.1%)、PRが15例(30.6%)、SDが22例(44.9%)で奏効率は34.7%と有意に高かった。SDを加えた臨床利益率は高用量群の62.7%に対して低用量群が79.6%と高かったが、統計学的に有意な差とはならなかった。

 一方、グレード3/4の治療に関連した副作用は倦怠感が高用量群で23.5%、低用量群で10.0%、下痢が高用量群で5.9%、低用量群は14.0%と差が見られたが、他の副作用は大きな差はなかった