筋層に浸潤している移行細胞膀胱癌ゲムシタビン放射線療法の併用が高い効果を示すことが明らかとなった。英国で行われた多施設フェーズII試験の結果、明らかとなったもの。この結果は米国臨床腫瘍学会などが2月14日から16日にサンフランシスコで開催したGenitourinary Cancers Symposiumで英国Christie HospitalのR.A.Cowan氏によって発表された。

 多施設フェーズII臨床試験は年齢中央値67歳(48-82)の50人の患者を対象に行われた。被験者の病期はT2N0M0(40人)かT3N0M0(10人)だった。経尿道的電気切除術後のMRスキャンで直径が7cm以下の癌を持つ患者に行われた。ゲムシタビンは1日目、8日目、15日目、22日目に100mg/m2を静脈内投与された。放射線は28日間にわたり、20回照射し、合計で52.5Gyを膀胱に当てた。腸管か膀胱にRTOG基準でグレード3の毒性が出現した場合は化学療法を中断することとした。主要評価項目は、治療後3カ月時点での膀胱鏡検査による評価とした。

 試験の結果、全患者が予定された放射線治療を受け、46人(92%)の患者がゲムシタビンの4回の投与を完了した。ゲムシタビンの2回投与で2人、3回投与で2人、RTOGグレード3の腸管毒性が出たため、ゲムシタビンの投与を中止した。評価可能であった49人中45人(92%)で組織学的な完全奏効(CR)を得ることができた。フォローアップ期間中央値24カ月で、35人の患者が無再発で、2人の患者が局所再発を起こし嚢胞切除を受けた。3人の患者が表在性の再発を起こし、切除を受けた。6人の患者が骨盤の節損傷を起こし、3人の患者が遠隔転移(肺、脳、骨)を起こした。4人の患者が癌で死亡し、5人の患者が併発疾患で死亡した。1人の患者は治療終了後1カ月以内に肺炎で死亡した。晩期毒性を示す証拠は得られていない。