米国BioNumerik社は、進行卵巣癌において、新規カンプトテシン誘導体「Karenitecin (BNP1350)」のフェーズIII臨床試験を開始することを発表した。

 Karenitecinは植物アルカロイドであるカンプトテシン誘導体の一つ。カンプトテシン誘導体にはほかにイリノテカンやトポテカン(ノギテカン)がある。

 このフェーズIII臨床試験は、多施設共同の無作為化オープンラベルで行われる。白金製剤あるいはタキサン系薬剤の無効例を対象に、Karenitecinあるいはトポテカン(商品名 ハイカムチン)を、3週間おきに5日間連続で静脈投与する。

 Karenitecinに関しては、フェーズII臨床試験が卵巣癌、転移性悪性メラノーマ、進行非小細胞肺癌、原発性脳腫瘍で行われており、それらの結果から、従来の治療薬に比べて、重篤な下痢や骨髄抑制などの有害事象の発生が少ないと期待されている。

 また米国BioNumerik社によれば、Karenitecinは高脂溶性であるため、カンプトテシン誘導体の中でも、水溶性のタイプに比べて、組織への浸透やドラッグデリバリー、バイオアベイラビリティーを高めるだろうとしている。