ロシュ・ダイアグノスティックスは、子宮頸癌との関連が指摘されているパピローマウイルスHPV)の遺伝子検査薬を年内に発売する予定であることを明らかにした。HPVのうち発癌のリスクが高いとされている十数種類の遺伝子を検査するスクリーニング用のキットになる。ただし、健康保険が利用できるようにするための試験は現在進行中で、終了まで2年間程度かかるとしており、保険が利用できるのはまだかなり先になる可能性が高い。

 HPVの遺伝子検査は、現在、先進医療の枠組みで実施されている。1月に開催された会議で厚生労働省は、HPV遺伝子検査の保険適用について、検査薬が治験中のため保険適用を見送るという判断をした。このままでは当分保険で利用できる検査にはならないことになるが、若年者のHPV感染率が向上し、子宮頸癌検診の受診率が極めて低いわが国の現状を考えると、できるだけ早期の保険適用が必要だ。