早期膵癌において、術後に放射線療法を併用した場合、生存期間を延長できる可能性が示された。これは、米City of Hope National Medical Centerの研究グループによるもので、成果はCancer誌1月1日号に掲載された。

 今回の研究は、手術可能で、リンパ節転移陰性の早期膵癌患者で、手術と放射線療法の併用を受けた661人の患者と、手術のみを受けた患者1137人を比較した。

 その結果、放射線療法の併用を受けた患者では、生存期間の中央値は20カ月となった。一方、非照射群では生存期間の中央値は15カ月であった。

 膵癌に対する手術と放射線療法の併用に関しては、その有用性に関する議論が高まっている。近年発表された欧州で行われた無作為化フェーズIII臨床試験では、術後に放射線療法を併用することに有用性が示されなかったためだ。

 今回の研究は、後ろ向きの研究であるため、放射線療法の併用の是非に関する結論を示すものではなく、今後の前向き研究の結果を待つ必要がある。ただし、今回、併用による有用性の可能性が残ることは示されたといえそうだ。