マルチキナーゼ阻害剤ソラフェニブイマチニブスニチニブに抵抗性の消化管間質腫瘍GIST)の治療薬になる可能性が明らかになった。抵抗性患者を対象に行われたフェーズII臨床試験の予備的な解析で有望な結果が得られたもの。1月25日から27日に米国オーランドで開催された2008 GASTROINTESTINAL CANCER SYMPOSIUM(ASCO GI)で、米Chicago大学のH.S.Nimeiri氏によって発表された。イマチニブに抵抗性となったGIST患者には、スニチニブが利用されるが、スニチニブにも抵抗性となった患者では治療の選択肢がほとんどないのが現状だ。ソラフェニブが新たな治療の選択肢になる可能性がある。

 フェーズII臨床試験は、イマチニブに抵抗性となったGIST患者6人とイマチニブとスニチニブに抵抗性となったGIST患者20人の合計26人を対象に行われた。被験者は、1日2回、400mgのソラフェニブの投与を受けた。1サイクルを28日とし、2サイクルごとにCTスキャンによって効果を検証した。全投与サイクル数は119で中央値は4サイクル(1-14サイクル)。67%の患者が投与用量の低減を余儀なくされた。

 試験の結果、評価可能であったイマチニブ抵抗性群(6人)、イマチニブとスニチニブに抵抗性群(18人)で、完全奏効(CR)が得られたのは共になかったが、部分奏効(PR)がイマチニブ抵抗性群で1例(17%)、イマチニブ・スニチニブ抵抗性群で2例(11%)、合計3例(13%)で確認された。安定状態(SD)はイマチニブ抵抗性群で3例(50%)、イマチニブ・スニチニブ抵抗性群で11例(61%)、合計14例(58%)で見られ、疾患制御率は全体で71%になった。無増悪生存期間中央値は5.3カ月で、全生存期間中央値は13.0カ月、1年生存率は62%(95%信頼区間 37-78)だった。

 25人の患者で、グレード3/4の副作用がみられたのは、手足症候群(28%)、高血圧(24%)、皮疹(20%)、下痢(12%)、倦怠感(8%)、出血(8%)などだった。