再発のリスクが高い消化管間質腫瘍GIST)患者に完全切除後の術後補助療法としてイマチニブを投与すると、術後補助療法なしの場合に考えられている率に比べて、全生存率、無再発生存率を改善できることが明らかになった。フェーズII臨床試験であるZ9000試験の結果分かったもので、1月25日から27日に米国オーランドで開催された2008 GASTROINTESTINAL CANCER SYMPOSIUM(ASCO GI)で米Memorial Sloan-Kettering Cancer CenterのR.P.DeMatteo氏によって発表された。イマチニブの術後アジュバント療法が無再発生存率を高めることは既に明らかにされているが、全生存率の改善効果が示されたのは初めてになる。

 フェーズII臨床試験は、完全切除後再発リスクが高い(腫瘍径が10cm以上、腫瘍が破裂している、腹膜転移が5個未満)のKIT陽性GIST患者を対象に術後補助療法としてイマチニブを1日400mg、12カ月間、経口投与した。107人が評価可能な患者だった。腫瘍径の中央値は13cm(3-42cm)で、胃由来のGISTが全体の50%、小腸由来のGISTが42%を占めていた。腫瘍径が10cm以上の患者が全体の84%を占めていた。術後イマチニブ投与開始日の中央値は59日目(25-84日目)だった。

 試験の結果、フォローアップ期間中央値が4年で、全生存率は1年が99%、2年が97%、3年が97%だった。無再発 10cm以上の高リスクのGISTを手術すると2年の全生存率は約50%と考えられており、高い改善効果が見られた。無再発生存率は1年が94%、2年が73%、3年が61%だった。