バイエル薬品は、1月24日、肝細胞癌を対象に販売承認申請中の抗癌剤ソラフェニブ(商品名「ネクサバール」)が、優先審査の対象となったと発表した。

 ソラフェニブは、2005年12月に米国において世界で初めて腎細胞癌を対象に認可されたのを皮切りに、現在では全世界約60カ国以上で販売されている抗癌剤だ。日本においては、2006年6月に、腎細胞癌を対象に販売承認申請が行われ、2006年8月に優先審査項目に指定されている。その後、2007年9月に肝細胞癌への適用が追加申請されていた。

 肝細胞癌に関しては、2007年6月に米国で開催された米国臨床腫瘍学会(ASCO)の年会で、ソラフェニブはプラセボ薬に比べて、肝細胞癌患者の全生存期間を中央値で44%延長することが報告された。この結果を基に、欧米ではソラフェニブの肝細胞癌への適用承認が進んでいる。