米MGI PHARMA社は、1月18日、再発性多形性膠芽腫GBM)患者に対する、腫瘍切除時のインプラント型抗癌剤「Gliadel Wafer」と放射性シード(ヨード125を体内に埋め込む小線源療法)を併用した治療が、どちらか一方の治療と手術の併用を行った場合と比較して治療成績がよいと考えられる結果が得られたと発表した。結果の詳細は、Journal of Neurosurgery誌2月号に掲載された。

 「Gliadel Wafer」は、prolifeprosan20というポリマーと抗癌剤であるcarmustineを混合したもの。手術時に脳の患部に留置し、徐々に分解されながらcarmustineを放出する。新たに診断された高悪性度神経膠腫を対象として手術と放射線照射の補助療法として海外で承認されているほか、再発性多形性膠芽腫を対象に手術の補助療法としても適応がある。

 米University of Cincinnatiのグループが中心となって実施されたこのフェーズI/II臨床試験は、再発性多形性膠芽腫において、手術とともに「Gliadel Wafer」と放射性シードを併用して効果を評価する初めての試験。34人の患者を対象として、シングルアームの試験として実施され、手術時に「Gliadel Wafer」と放射性シードを併用して受けた患者は、手術時にどちらかの治療だけを受けた場合と比較して、より生存期間が長い結果が得られた。今後は、この結果を確立するために、コントロールを設置した対照試験が必要だとしている。