早期の非小細胞肺癌を対象にした手術後2年間のフォローアップ研究により、手術により治癒した患者でも、その半数は治癒後長期間、なんらかの症状や機能不全を感じていることが明らかになった。これは、豪州University of Technology, Sydneyの研究者によるもので、成果はJournal of Clinical Oncology誌の1月10日号に掲載された。

 今回の研究は、ステージ1、もしくは2の早期非小細胞肺癌患者173人を対象に、健康関連のQOL(health related quality of life:HRQOL)を、術後2年間にわたり調査したもの。

 その結果、調査対象者の2年間の生存率は65%で、36%が2年以内に再発していた。一般的に、手術により感情面以外のHRQOLは著しく減少するものの、術後2年後には非再発患者においてはHRQOLは改善する傾向があった。ただし、非再発患者の約半数は、2年間経過後も、なんらかの症状や機能不全を感じていることも明らかになった。

 研究者らは、今回の結果は手術前のインフォームド・ディシジョンにおいて重要な情報であり、また、肺癌患者は術後も長期間のサポーティブケアを必要としていることも明らかになったと考察している。