2007年の癌による死者数は760万人であり、そのうち500万人は発展途上国における死亡であることが明らかになった。これは、世界保健機構(WHO)の一部であるThe International Agency for Research on Cancer (IARC)のScientific Publicationsで明らかになったもの。

 遺伝に加え食事、運動不足などが原因となる癌は、これまで先進国病と考えられていた。しかし、米国が世界で初めて癌の死亡数減少に成功。先進国を中心に癌対策が功を奏し始めている。その一方で、中国などの新興国を中心に喫煙者の増加が止まらず、喫煙を原因とする癌が急増してきた。

 実際、現在の全世界の死因として、癌は、心疾患に次ぐ第二位となっており、エイズやマラリア、結核など途上国で脅威となっている感染症以上に多くの犠牲者を出しているという。

 米国立がん研究所(NCI)のDeirdre Lawrence氏は、「WHOの統計から、タバコが原因の全世界における癌死は2000年で490万人であったが、2020年には1000万人に昇ると推測できる。そして、その7割を発展途上国が占めるだろう」と警鐘を鳴らしている。