抗エストロゲン剤のフルベストラントを500mg投与すると、250mgを投与した場合に比べて腫瘍バイオマーカーであるKi67の濃度が有意に低下することがフェーズII臨床試験の結果、明らかとなった。成果は、12月13日から16日に開催されたサンアントニオ乳がんシンポジウムで、米Massachusetts General HospitalのIrene Kuter氏によって発表された。

 このフェーズII臨床試験は、エストロゲン受容体陽性の局所進行性乳癌患者200人以上を対象とした無作為化試験で、NEWEST(Neoadjuvant Endocrine Therapy for Women with Estrogen-Sensitive Tumors)と名づけられたもの。16週間の術前投与として、フルベストラントを1カ月に1回250mgか500mgを筋肉内投与した。

 主要評価項目は、腫瘍細胞増殖の指標で治療効果の特異的な指標であるKi67の濃度だった。その結果、4週時点でKi67値を250mg投与時よりも有意に低下させ、16週時点でも同様な結果となった。さらに、500mg投与はエストロゲン受容体の発現を250mg投与の場合よりも低下させることも明らかとなった。

 500mg投与の場合も250mg投与の場合も忍容性は良好で、既知のフルベストラントの毒性プロファイルと一致しており、新たな安全性に関する問題は認められなかった。