進行乳癌に、ドセタキセルとマルチキナーゼ阻害剤のスニチニブ連続的投与が有効である可能性が示された。既治療の進行乳癌患者を対象としたフェーズI臨床試験で、患者は十分に投与に耐えることができ、高い奏効率が得られた。フェーズI試験の結果は12月13日から16日に開催されたサンアントニオ乳がんシンポジウムで、イタリアInstituto Nazionale tumoriのLuca Gianni氏によって発表された。

 フェーズI臨床試験には21人の患者が参加、3週おきにドセタキセル75mg/m2投与され、ドセタキセルの静脈投与の翌日から2週間連日1日あたり37.5mgスニチニブを投与して一週間休薬することを繰り返した。6人の患者でドセタキセルの60mgへの減量が行われ、10人の患者で投薬が遅れた。一方、スニチニブについては3人が25mgに減量され、1人の患者では50mgに増量した。13人の患者がスニチニブの中断が行われた。ドセタキセルの中止を行った後でも、治療が奏効していた患者にはスニチニブ単剤が病状が進行するまで投与し続けられた。

 抗腫瘍効果は評価可能だった18人の患者のうち72.2%にあたる13人が部分奏効(PR)に到達した。残りの5人も安定状態(SD)になった。

 薬物間の相互作用はなく、併用療法による治療に患者は一般的に耐えることができ、ほとんどの副作用は軽度から中等度のものだった。最も頻度の多かった重篤な副作用はグレード4の一時的な好中球減少症(50%に出現)だった。

 米Pfizer社は現在、進行乳癌を対象にファーストラインとしてスニチニブとドセタキセルを併用投与する場合とドセタキセルを単独投与する場合を比較するフェーズIII臨床試験(SUN1064)を進めている。