新しい慢性骨髄性白血病(CML)治療薬のニロチニブが、イマチニブに抵抗性、不耐容性の慢性期の患者に高い有効性を示すことが改めて示された。慢性期の患者321人の臨床試験の結果、明らかとなったもの。12月8日から11日にアトランタで開催された米国血液学会で、米Texas大学MD Anderson Cancer CenterのHagop M.Kantarjian氏が発表した。

 臨床試験の対象となった321人の年齢の中央値は58歳、CMLの期間の中央値は58カ月、イマチニブによる治療期間の中央値は33カ月だった。登録された患者の71%がイマチニブ抵抗性で、29%が不耐容性だった。ニロチニブは1日2回400mg投与された。フィラデルフィア染色体が存在しなくなったものを細胞遺伝学的完全寛解、1%から35%存在する場合を細胞遺伝学的部分寛解、両者を合わせたものを細胞遺伝学的大寛解とした。投与期間中央値は394日で、容量強度の中央値は1日当たり790mgだった。投与の中断は54%にあたる174人で起こり、中断期間の中央値は19日だった。

 試験の結果、血液学的完全寛解には評価可能206人のうち77%が到達した。細胞遺伝学的大寛解には321人中57%が到達、イマチニブ抵抗性の患者の55%、イマチニブ不耐容の患者の63%が到達した。細胞遺伝学的完全寛解には41%が到達した。投与開始から12カ月時点で、細胞遺伝学的奏効が維持されていた患者は89%、18カ月時点で84%だった。増悪がない患者の割合は12カ月時点で78%、18カ月時点で64%だった。生存率は12カ月時点で95%、18カ月時点で91%だった。

 副作用はグレード3/4の血液学的毒性が、血小板減少が28%、好中球減少が30%、貧血が10%だった。